式を挙げる意味と祖父母への想い
ユリナさんが結婚式を挙げた最大の理由は、両親や祖父母に花嫁姿を見せたかったから。式当日、念願のウェディングドレスを纏ったユリナさんは、どうしてもやりたいことがありました。それはお祖母さまとお母さまと3世代で写真を撮ること。
「これまで3世代できちんと写真を撮る機会がなかったので、記憶だけでなく記録として残したいと思っていたんです」
式から数ヵ月後、ユリナさんの結婚式を待っていたかのようにお祖母さまが天国へ旅立たれました。90歳近い年齢にも関わらず「ずっと楽しみにしていたユリナちゃんの結婚式だから」と、張り切って式に参加してくださっていたそうです。式後も写真を見返しては、嬉しそうに思い出に浸っていました。
「実は式の直前、祖父も亡くしていました。まさか最愛の2人がいなくなってしまうなんて思ってもいませんでしたが、祖父には顔合わせで振り袖姿を、祖母には式で花嫁姿を見せられたことが何よりもの思い出です。このタイミングでお式が挙げられて本当によかったです」